#1 一番よくある質問にやっと答える 〜初心者向けオススメ機材紹介〜
どうも🍢 連日の投稿です。幸先よろし。
#0では心構えみたいなものをぐだぐだと書きましたが、ついついネガティブな内容になってしまいました、ごめんなさい。でもバンドマンって半分は「バンド超楽しーー最高!!俺のこの気持ちを120%ギターに込めて云々」って人と、もう半分は「なんでバンドなんかやってんだろ…このライブ終わったらしばらく休も、耳コピしんどいし……」って言いながらなんだかんだひっきりなしにライブしてる人だと思ってます。僕は後者です。120%って言葉嫌いですもん。
では今から、英語の勉強をしましょう(?)。
キーボードとシンセサイザーの違い、分かりますか?
学生が組むようなバンドにおいてはほぼ同義みたいなもんなので別に知らなくてもいいんですが、知って損はないですよね。
訳しましょう。
キーボード→keyboard→(直訳)鍵盤→(意訳)鍵盤が付いている楽器
シンセサイザー→synthesizer→(直訳)合成機→(意訳)電子的に音を作る楽器
つまり僕らが使っているほとんどのものは「キーボード」且つ「シンセサイザー」ですね。鍵盤が付いていて、それが発する音は自分で電子的に作ることができる、と。
だからどうしたっていう話なんですけど、これから話す内容に関わってくるので前置きとして。
そろそろタイトルの話に移ります。
新入生が入って来るたびにほぼ毎年同じような質問を受けます。
「キーボード買いたいのですが何買えばいいですか?」
相手の知識のレベルにもよりますが、初心者向けには最初にこう答えるべきでしょう。
「まずね、電子ピアノじゃなくてシンセサイザーって欄見てね。バンドで弾くってなると、シンセサイザーなの。いや、キーボードって括りで探すとややこしいことになるから、シンセサイザーで調べようね。そもそもシンセサイザーっていうのは…」
これで先程の話を回収しました。カタログなどで調べるとどうしてもこのようなくくりへの知識が必要となります。色々企業によっても言い方が違ってたりするので一概には言いにくいのですが…
その次にこう続けます。
「見た目と値段と重さと用途の兼ね合いかな」
「なるべく1台目はオールラウンドなものがいいよ」
「値段的にも重さ的にも61〜73鍵盤が妥当だと思う」
「音についてはぶっちゃけ使いたてだとほとんど区別付かないと思うから最初はそんなに気にすることではない」
……
これら全部本音であり真理です。前回の記事にもこんな具合の話あったと思います。
ですが何か腑に落ちない部分もありますよね。
具体的な"機種"です。
僕、機種詳しくないんですよ。
その場でぱっと具体的な機種の名前が出てくればいいのですが、毎回上のような答え方で逃げてきました。「あとは自分の好みで!」と。
なのでそろそろ真面目に調べて答えようと思います。以下、オススメの機材を「「いい感じ」」にまとめました。何かの参考になれば。
(ちなみに、アナログ(モデリング)シンセなどの中級者以上向けの機材はキリがないため省きました)
1.KORG
国内三大メーカーの一つ。EMではそこまで使われていないイメージ。俺は好きだよ。
◯KROME
61鍵↓
約9万円
7.2kg
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/176415/
僕はKROME88を持ってます。数字がすなわち鍵盤数。これあるある。
個人的な感想としては
⭕️良い点
・ピアノの音が好き
・タッチパネルで操作する分ツマミがコンパクトで済む
・機能が多い
❌悪い点
・機能が多過ぎて未だに使いこなせてない
・特にオルガンの音作りが難しく、微妙な音に
・タッチパネルの反応が悪いとかなりストレスフル。むしろツマミが多い方が楽説
こんな感じ。何か他と違った特徴を持っているとやはりそれがネックになってきますね。
◯KROSS2 ※61鍵と88鍵の2種類のみ
61鍵↓
約8万円
3.8kg
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/242256/
KROMEの完全下位互換…と思ったらそうでもなさそう。タッチパネルではなくツマミやパッドがありますね。KROMEよりも機能面で使いやすさに特化し、安く軽いので手が出しやすいと思います。てか3.8kgって段違いに安過ぎてビビりますね
◯SV-1
73鍵↓
約11万円
17.5kg
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/171381/
何より見た目がかっこいいです。ピアノやエレピがメインで、ツマミもシンプルで少数精鋭(?)ってイメージです。
◯VOX Continental
73鍵↓
約20万円
7.2kg
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/242261/
こちらを紹介したのは最近までこれを購入するか迷っていた時期があったため、それだけです。はっきり言って初心者向けではないでしょう。オルガンに重点を置いた新しい機種です。
2.Roland
国内三大メーカーの1つ。EMで一番多く使われています。やっぱそれだけ人気ってことなんかな?
◯FA
61鍵↓
約13万円
5.7kg
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/191697/
FAシリーズは最もEMで使われている気がします。これぞ万能って感じの機種だと思います。ちなみに73鍵だと、約17万円、重量8.5kg。万能を裏付けるがごとく、値が張るのが難点ですね。
◯JUNO-DS ※61鍵と88鍵の2種類のみ
61鍵↓
約8万円
5.3kg
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/207521/
JUNOシリーズもFAシリーズと同じくらいEMの人に多く使われていますね。
どうでもいいですが、公式サイトにて「バンドメンバーが集まらなくても大丈夫!」という売り文句でドラムやベースなどの色んな音が出せる特徴を挙げていましたが、僕は精神的に大丈夫とは思えません
昔はJUNO-DiやJUNO-DSもあったんですがもう販売してないそうです。僕の最初のキーボードはJUNO-Diでした。同じシリーズとして参考になるかもということで、簡単に「JUNO-Diの」レビューを。
⭕️良い点
・安い
・軽い
・操作が分かりやすい
・フェイバリット機能がしっかりしているのが地味に助かる
❌悪い点
・機能が少ない
・全体的に音が良くはない(特別悪いってわけでもない)
こんな感じです。Diしか分かんないですが、かなりオススメできます。色々と楽です。機能が少ないってことは音作りもすぐ終わるってことですからね…メリットとデメリットは貴方次第です。信じるか信じないかも、貴方次第です。
◯VR-730
約17万円
9.9kg
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/241679/
オルガン特化型の73鍵です。これも一時期買おうかなと検討していました。こちらより下のVR-09-Bの方が値段も重量も良心的ですね。
◯VR-09-B
約10万円
5.5kg
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/241678/
VR-730の61鍵バージョン、と考えれば早いと思います。オルガン特化型と言えども他の音が全く無いわけではないため、オルガン好きには向いているかと思われます。
3.YAMAHA
国内三大メーカーの1つ。KORGやRolandが日本発祥ってのは意外かもしれませんが、YAMAHAはめっちゃ日本感ありますよね。生音系に強いと言われていますが、僕はちゃんと弾いたことないので分かんないっす
◯MOXF ※61鍵と88鍵の2種類のみ
61鍵↓
約9万円
7.1kg
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/189989/
万能型ですね。不思議なことにEMにヤマハユーザーが少ないですが、別にこれも他のブランドのものと同じくらい良いと思います。
◯MX ※49鍵、61鍵、88鍵の3種類
61鍵↓
約7万円
4.8kg
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/226136/
こちらは初心者向けのシンセですね。オールラウンドに使いやすく安い。1台目としてはぴったりだと思います。
4.Clavia
スウェーデンの会社です。赤い筐体が特徴、見た目につい囚われてしまいますが、そのスペックにもちゃんと定評があります。しかしめちゃくちゃ高い
◯Nord Electro 5D
73鍵↓
約25万円
9.2kg
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/204609/
万能型ですが、どちらかというとオルガン寄りでしょうか。安定の高値。これはセミウェイテッドといって柔らか過ぎず硬過ぎない、オルガンが弾きやすい仕様になっている型で、ピアノと同じ硬さの鍵盤であるNord Electro 5 HPはもっと高いです。ちなみにもうすぐNord Electro 6が発売されるはずです。
なんで紹介してるかというと、古いバージョンであるNord Electro 3を最近中古で購入したからなんですよね。初心者にオススメではありませんが、こういう世界もあるんだよということでレビューも一応します
⭕️良い点
・バンドで合わせた時の音の抜けが良い
・見た目が好き過ぎる
・機能がシンプルで分かりやすい
・オルガンを含め操作が直感的にしやすい
❌悪い点
・機能がシンプルである反面できることが限られる(スプリットやデュアル、フェイバリット機能が無いなど)
・単体で弾くとそこまで良い音ではない
新しいバージョンではもっと改善されているはずです。高過ぎて中古じゃないと手が届かなかったので…
5.CASIO
良くも悪くも、コストパフォーマンスという言葉がぴったりでしょう。コストパフォーマンスは確かに良いのですが、小さくまとまっているという見方もできそうです。
◯CT-X3000 ※61鍵のみ
約3万5000円
4.3kg
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/250640/
CT-X5000という機種もありましたがそちらはこれの上位互換といったところでしょうか。値段で選ぶとしたら3000の方が魅力的なのかな?
◯CTK-6250
約4万円
5.7kg
https://www.amazon.co.jp/カシオ-電子キーボード-61鍵盤モデル-ハイグレードタイプ-CTK-6250/dp/B00EVF5XMK
EMでも使われているので調べたところ生産終わっているんですね、アマゾンにはまだありましたが。どちらかといえば家庭での音楽制作用のものだけどバンドでもいけるよ、みたいなスタンス。よって値段やスペックとの相談ですね。初心者用、という意味ではコストパフォーマンスも良くオススメできるのですが、いかんせん国内三大メーカーの企業努力に比べると見劣りはしますね。決して買って損はないと思いますが、バンドマンとしては後々物足りなくなる可能性が大きいです。
初心者向けとしてはこのくらいでしょうか。国外メーカーやらアナログシンセやら色々他にもあるのですが、僕のオススメは上記のもの、とりわけ国内三大メーカーのキーボード、となります。長々と書いてきたので下に対立構造をまとめると
◎万能強め編
KORG KROME-61(61鍵) 約9万円、7.2kg
VS
Roland FA-06(61鍵)約13万円、5.7kg
VS
YAMAHA MOXF6(61鍵)約9万円、7.1kg
(全て61鍵盤)
◎万能安め編
KORG KROSS2-61 約8万円、3.8kg
VS
Roland JUNO-DS61 約8万円、5.3kg
VS
YAMAHA MX61 約7万円、4.8kg
(全て61鍵盤)
ここらを買っとくとまず間違いはありません。断言できます。あとは好みですね。店頭で見てみてビビッとくるものがあればそれ買っちゃえばいいし、レビューだけ見てノリで買っちゃってもいいし。実際どれ買っても絶対に良いところも悪いところも併せ持ってますからね、そこで悩んでも仕方ないんですよ。
結局一番大事なのは、買った後です。みなさんは自分の機材をきちんと使いこなせていますか?たとえ機材が少ししょぼかろうが、機能をしっかり把握して弾けば確実に「「いい感じ」」になります。買った後にどれだけ使って試して弾いて自分のものにするか、それ次第で自分の実力と機材の能力、そして今後足りないものが分かってくると思います。今めっちゃ良いこと言ってます。ボロを出す前に終わります。今回はかなり長文でした。おつかれ!ビヨンビヨンビヨンビヨンビヨンビヨンビヨンビヨンビヨンビヨンビヨンビヨンビヨンビヨン
ビヨンビヨン連打はボロの内に入らないよね?